重曹はふくらし粉という別名があってお菓子作りによく利用されていますが、他にも油汚れ除去、カビ取り、入浴剤など幅広い用途があります。
弱アルカリ性で皮脂汚れに効果があるので、普段使っている洗剤にほんの少しプラスするだけで、泥で汚れた運動靴やスニーカーの汚れ落ちが格段によくなります。
さらに消臭効果もあるので、泥で汚れたスニーカー、運動靴を洗いながら嫌な臭いもシャットアウト出来て一石二鳥です。
食品にも多用されているので安全性は確認されていて、安価でドラッグストアや薬局で簡単に入手出来ますし、100円ショップの掃除アイテムのコーナーにも置いてあります。
1パック購入しておけば、スニーカーの汚れ落としや消臭だけでなく、家中の掃除にも使えて便利ですよ。
目次
愛用スニーカーの手洗いに重曹が効果抜群!
重曹ってなに?
お菓子作りが好きな人なら重曹を使ったことがありますよね。
重曹の正式名は炭酸水素ナトリウムといい、重炭酸ナトリウムとも言います。
例えば炭酸水素ナトリウムに水とクエン酸を混ぜると、特有のガスが発生して炭酸水になります。
食品に多用されていますが、重曹は油脂と混ぜて石鹸をつくることもできます。
弱アルカリ性なので、油汚れに対しては強い効果は発揮できませんが、酸性の臭いに対しては中和して解消できます。
水質や環境を汚染する物質が含まれていませんし、人体にも無害な極めて安全性の高い物質です。
スニーカーの汚れを落としに重曹を使うとよい理由
重曹が汚れ落としとして有能な理由のひとつは、弱アルカリ性であるという点にあります。
多くの汚れや悪臭は酸性なので、中和作用が働いて汚れを落としやすくします。
重曹のアルカリ性の特性には水質を柔らかくする働きがあります。キレート効果とも言いますが、汚れ落としにプラスの効果を発揮します。
また水に溶けにくい特徴も汚れ落ちに効果があります。
洗剤が水に溶けにくいと洗浄力にマイナスとなりますが、重曹は水に溶けにくくても粒子が細かいので研磨剤としての効果が得られ、ブラシなどでこすれば汚れを効率よく落とす効果があります。
さらに重曹は温めると発泡する特性を持っていて、汚れを浮かして落としやすくします。
失敗しないスニーカーの洗い方
必要な道具
・重曹
ドラッグストアや100円均一の洗剤コーナーで入手できます。
・洗剤
洗濯用に使っているもので大丈夫です。スニーカーの洗濯ラベルを確認して、特殊な洗剤の指定が無いかの確認をしておくと失敗がありません。
・桶やバケツ
重曹と洗剤を溶かしたお湯を張って使うので、スニーカーや運動靴を縦または横にして、すっぽりと入るサイズが必要です。
・ブラシ
汚れをこすって落とすのに使います。靴ブラシかたわしがあると便利です。
また細かい部分洗い用として歯ブラシも用意するとよいでしょう。
・ぬるま湯
40度ぐらいが適温です。洗剤や重曹を溶けやすくします。
・いらないタオルや新聞
洗った靴を乾かす時に使用します。靴の中に詰めて水分を吸収させる効果があります。
脱水機が使える運動靴は、軽く脱水機にかけて水分をある程度抜いておくと乾きやすいです。
洗い方
●前処理
スニーカーや運動靴を洗う場合、家庭で洗えるのか確認をしておくことが必要です。
例えば革を使っていたり、スタッズやスパンコールなどの飾りがある場合、家庭では洗えない製品もあります。
泥汚れかひどく濡れている場合は、泥を乾かしてブラシなどで軽くはたいてから洗った方がきれいになります。
ひもは外し、中敷きを使っている時には外します。
●桶かバケツにお湯を張る
40度前後のぬるま湯にスニーカーがすっかりと沈むくらいたっぷりの量が必要です。
1リットルのお湯に重曹は大さじ2杯~3杯、洗濯用の洗剤を大さじ1杯~2杯程度溶かします。
重曹は溶けにくいので、お湯をかき回してよく溶かしましょう。
●スニーカーをつけこむ
洗濯液にスニーカーとひもを30分~1時間つけこんでおきます。洗濯液が汚れを浮かします。嫌やな臭いも取れます。
軽い汚れならブラシでこすらなくても、つけこむだけできれいになります。
●すすぐ
汚れが落ちたら流水ですすぎます。洗濯液のぬめりがなくなるまで十分にすすぎましょう。すすぎが不十分だと黄ばみの原因になります。
汚れが落ちにくい箇所への対処法
つけこみだけでは汚れが落ちきれない場合には、重曹をペースト状にして使うときれいになります。
大さじ4に対して水大さじ1が平均的な割合で、汚れた部分にとどまるくらいの硬さが目安です。
ペースト状にした重曹を汚れにのせてブラシでこすります。
広い部分にはたわしや靴用ブラシ、細かい部分は歯ブラシを使うとよいですね。
ひもの汚れに対してもペースト状の重曹を使用します。
汚れている部分にもみこんでこすり洗いをするときれいになります。
スニーカーの上手な干し方
すすぎが済んだスニーカーや運動靴は、軽く振って水分を飛ばします。
さらに脱水機が使えるものなら、口の中にタオルをつめ、さらにネットに入れて軽く脱水をします。30秒~1分弱が目安です。かけすぎると型崩れのリスクがあります。
脱水機が使えないものは、タオルで水分を吸い取りましょう。
風当たりの良い日陰に干すのが基本です。洗濯ばさみで吊るす人がいますが、跡が付くのであまりお勧めできません。
新聞紙を詰めておくと型崩れ予防になりますし、乾きも早くなります。
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スニーカーや運動靴は、泥汚れがついても重曹と洗剤を使えば簡単にきれいになるんですよ。
泥シミが残る心配はありませんし、嫌な臭いもさっぱりとなくなります。
つけ置きに必要な時間は30分~1時間で、汚れがひどい場合にはブラシでこする時間が少しかかりますが、すすぎを入れても1時間30分あればきれいになります。
基本的には重曹と洗剤で作った洗濯液につけ置きをするだけなので、合間に別の家事もこなせるんです。重曹は安いし安全だし本当に便利です。
洗うまでの間に靴のにおいが気になる場合には、消臭剤として重曹を使えます。
古くなったストッキングや目の細かい木綿の布巾などに、さらさらした状態の重曹を入れて口を固く縛って消臭剤を作ります。靴に一晩入れておけば、嫌な臭いが取れますよ。
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