防水スプレーは、スキーウエアやコート類だけでなく、靴にも使うことができます。
外出時にたとえ雨でも嵐でも靴を履かないわけにはいきません。
ビジネス、ショッピング、レジャー、スポーツなどのシーンに応じた靴がありますが、雨で濡れたり、ほこりで汚れてしまうのはどれも同じです。
汚れたらメンテナンスをすれば回復は可能ですが、ダメージをできるだけ少なくするには靴の防水スプレーが良い働きをしてくれます。
靴に防水スプレーをしておくと雨や汚れから守るだけでなく、きれいな状態の時に使っておけば、汚れを付きにくくすることもできます。
ここでは、靴の防水スプレーで人気と評価の高いモノを集めてみましたので、お気に入りの靴を長く良い状態で履くための参考にしてくださいね!
目次
靴の防水スプレーの選び方!
種類で選ぶ
防水スプレーは、主成分によってシリコン系とフッ素系の2つのタイプがあります。
シリコン系
素材の表面をコーティングするのが特徴です。線維の隙間もすべて覆いつくすので、素材からの侵入を強力にシャットアウトする効果があります。
防水力に重点を置いているため、通気性は弱くなり蒸れやすくなります。
特に革製の靴に使用すると劣化しやすくなるので注意が必要です。
フッ素系
繊維に微細な粒子のフッ素樹脂を吹き付けて水分の侵入をシャットアウトさせるのが特徴です。
防水というよりは撥水効果を持たせる効果があります。
繊維の隙間を埋めないので通気性は保持されます。
持続性があまり高くないので、撥水効果を維持するには定期的に使用する必要がある反面、素材が劣化する心配がありません。
用途で選ぶ
防水スプレーの選び方として用途で選ぶ方法もあります。
製品によって用途の記載は様々で、布用、皮革用、金属用と素材別に設定しているものと、ウェア用、靴用、バッグ用、雨具用など衣類の種類別に設定しているものなどがあります。
また広い用途に対応できるオールマイティーもあります。
靴の種類によって選ぶ
革・スエード
革や起毛性のあるスエードは、通気性が損なわれると蒸れて悪臭やカビが発生しやすくなります。
防水の効果は弱まりますが、フッ素系の防水スプレーが適しています。無色で革の風合いを損なわないこと、シミや変色などのトラブルがない製品を選ぶと良いでしょう。
布製のスニーカー・スポーツシューズ
フッ素系の防水スプレーが適していますが、使う頻度が多くなりますしシミや色むらを気にしなければ、革靴用よりはランクが下のタイプでも問題はありません。
ただしブランド物やスエードや革の装飾があるタイプは、高品位の製品を使用した方が劣化のリスクを回避できます。
レインシューズ
防水力の強いシリコン系が適しています。雨用の靴や雨靴はもともと防水効果の高い素材で作られています。
防水スプレーの必要がないと思われがちですが、防水加工をした素材で作られている靴もありますし、履く頻度によっては効果が薄れてくるので、追加で処理を施した方が雨の日も安心です。
エナメル靴
エナメル対応のスプレー剤の使用が必要です。エナメルは合皮や布素材で作られた靴の上にエナメルをコーティングした靴です。
通常の革製の靴に使用できるフッ素タイプの防水スプレーでも、シミや劣化が発生する可能性があります。
靴の防水スプレーおすすめランキング10!
1位:アメダスの防水スプレー
出典:Amazon
日本製のフッ素系オールマイティータイプです。革、布、合皮、スエードなどは幅広い靴の防水に対応できます。
革の柔軟性を維持したまま余分な水分の吸収やほこりの付着を防ぐことができます。
2位:ホーキンスGT防水スプレー
出典:ABC-MART
フッ素系です。本革、スエードはもちろん、合皮、布、エナメルの靴に対応しています。
速乾性なので出がけに軽くスプレーをすると、汚れ予防にも役立ちます。エナメル靴には使用できません。
3位:ロックタイトの防水スプレー靴用
出典:Amazon
革靴、スエード、ムートン、布など幅広い生地に対応しているので、幅広い靴の防水に役立ちます。
高い撥水力とつや出しの効果があります。つやを出したくない靴やゴム長靴には不向きです。
4位:コニシ防水スプレーハイパワー
出典:コニシ株式会社
革・布・合皮製の靴の防水用です。レインコートやスポーツウェアにも使えるオールマイティータイプです。
生地の通気性を保ちながら余分な水分を弾くので、蒸れたり、靴の素材を劣化させる心配はありません。
5位:3Mスコッチガード防水スプレー速効性
日本製最速の速乾性があります。ワンプッシュで広い範囲に吹き付けることができ、約1分で防水効果を得られます。
革製品、布製品など幅広い用途があるオールマイティータイプです。
6位:コロニルカーボンプロ
出典:Amazon
1回のスプレーで強力にコーティングができるのが特徴です。革靴、スエード、合皮、布、など幅広い靴に対応しています。
持続性が長いのが特徴で、効果は約3週間から4週間続きます。
7位:ネバーウェットネオ
出典:Amazon
強力な撥水効果があり、適度な通気性を保ちながら水分・雨・埃から靴を守ります。
スプレーした靴に水をかけると球体となって水を弾きます。革、スエード、綿、キャンパス布など幅広い靴に使用できます。
8位:ジェイソンマークリペル
出典:Amazon
自社製品のスニーカー向けに開発されました。水性の防水スプレーで吸水性のある生地でできた靴すべてに使用できます。
スニーカー以外に革、スエード、レザー、キャンパス地の靴に使用できます。
9位:ヴィオラ防水スプレー
出典:Amazon
フッ素配合の強い防水効果を持つ靴専用のスプレーです。蒸れを防いで雨やほこりから靴を守ります。
革、スエード、布地の靴に対応しています。エナメル素材には使用できません。
10位:イズフィット防水スプレー オールマイティ仕様
出典:Amazon
国産のフッ素系の防水スプレーです。幅広い素材に使え、革靴、スニーカーなどの防水に役立ちます。
スプレーをしても通気性が保たれるため、革靴に使用しても独特の風合いを損なう心配がありません。
靴に防水スプレーかけるとどんな効果があるの?
汚れにくくなる
新品の状態やきれいにメンテナンスした状態でスプレーをかけておくと、効果が持続している間はほこりや泥が付きにくくなります。
汚れが付きにくくなれば、靴の素材の劣化を抑制できるので、お気に入りの靴を長持ちさせる効果が期待できます。
雨の日でも平気
靴は屋外で履くように作られていますが、雨対策が施されているわけではありません。
防水スプレーをかけておくと水が浸透しにくくなるので、靴が濡れにくくなります。
特に革は雨に濡れると劣化しやすい特徴があります。防水スプレーを使えば、靴が劣化しにくくなります。
靴の防水スプレーの効果的な使い方
使い方のポイント
汚れを落としておく
防水効果があるからとやみくもに靴に吹きかけても、十分な効果は得られません。
スプレーする前に靴のメンテナンスをしておくことが必要です。
靴磨きまでする必要はありませんが、泥はねは靴ブラシで落とし柔らかい布で全体のほこりを取り除きます。
スエードは逆目にブラシをかけてほこりを落とした後に目に沿ってブラシをかけておきます。
新品のうちにスプレーする
新品の靴は履き始める前のきれいなうちにスプレーをしておくと、汚れが付きにくくなります。
製品によってスプレーをしてから乾くまでの間に時間がかかるので、完全に乾いてから履けるように時間を逆算してかけることが大切です。
注意点
風通しが良く火の気のないところで行う
スプレーをかける時には、風通しの良い火の気のない場所で行うことが大切です。
基本的に毒性はありませんが、気管支が弱い人が間違って吸い込んでしまう可能性はゼロではありません。
靴から30cm離してかける
靴から30cm程度離してスプレーすることが必要です。
接近してかけた場合、スプレー剤を均一にかけることができないので、シミや色むらになることがあります。
頻繁にしない
製品によって持続期間がまちまちです。使用する防水スプレーの説明書きに従って使用頻度を決めましょう。
頻繁につけすぎると靴の素材の劣化につながることがあります。
靴の内側にはしない
靴の内側にはかけないようにします。
汗の吸収が悪くなって、蒸れの原因になります。
革靴には不要?かけるときの順番は?
革靴にも防水スプレーは有効です。かける順番を守って使うと効果的です。
ブラッシングや布でふいておく
ほこりやどろは事前に落とします。靴ブラシや柔らかい布を使うとよいでしょう。こびりついた汚れはクリーナーで落としておきます。
傷や擦れがある場合には、専用の補正剤で色を補正しておくと、防水スプレーの成分を余分に吸収する心配がありません。
全体にまんべんなくかける
スプレーする時には、靴から30cm程度離して全体にまんべんなくかかるようにします。一点に集中するとシミになるリスクがあります。
革靴の場合は革がしっとりとするまでかけるのが目安です。1回から2回かければ十分です。
しっかりと乾かす
防水成分は乾くまでに時間がかかります。製品の説明書きに従って必要な時間乾かしておきます。
直射日光は避けて風通しの良い場所を選びます。完全に乾かないうちに履いて外出すると、ほこりがついて防水の効果が得られません。
100均の靴用防水スプレーは本当に効果ある?
100均の靴用防水スプレーでも、靴を雨やほこりから保護する効果はあります。
ただ高品位とは言い難いですし、用途が限定されているものが多いです。シミや色むらが気にならない、普段使いの運動靴には十分な効果が発揮できます。
革やスエード、合皮の靴に使う場合には、できれば高品位の方が安心です。
まとめ
・防水スプレーには、2つの種類がある。
・一般的な靴には蒸れないタイプのフッ素系が適している。
・オールマイティーは複数の種類の靴や衣類に対応している。
・靴専用なら革、スエード、スニーカー、などほとんどの靴に使える。
・雨靴にはフッ素系は使えない
・エナメル靴に使える防水スプレーは少ない
・かける前には、泥やほこりを落としておく
・新品のうちにかけると、汚れにくくなる
防水スプレーは使い方のコツを知っておくと、靴を長持ちさせる効果のある便利なアイテムです。
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