羽毛布団はふわふわでとても暖かくて、特に冬に活躍する寝具ですよね!
ですが、汚れたりペタンとへたってきてふわふわ感がなくなると、羽毛布団って家で洗濯していいのか、クリーニングに出すべきなのか、といった疑問が出てきますよね。
実は、いくつかのポイントに注意すれば、羽毛布団は自分で洗濯することができるんです!
今回は、自宅で羽毛布団を洗濯する方法やコインランドリーでの洗濯方法、ふわふわ質感を取り戻す干し方などを紹介していきます。
万が一、洗濯できない羽毛布団の場合には、クリーニング店に出すことも検討してくださいね。
目次
羽毛布団が洗濯できるか事前確認をしよう!
羽毛布団を洗濯する前に、いくつか確認しておくことがあります。特に汚れている部分があるときは、前処理を行うと汚れ落ちが良くなりますよ。
洗濯機の容量を確認
羽毛布団を家で洗濯する場合、洗濯機に布団が入らないとはじまりません。
お手持ちの羽毛布団が洗濯機に入るか、以下の容量目安を確認してみてください。
- シングル…洗濯容量5kg~
- セミダブル…洗濯容量7kg~
- ダブル…洗濯容量10kg~
洗濯表示を確認
洗濯表示を確認し、洗濯機マークや手洗いマークが付いていれば家で洗濯することが可能です。
逆に、上記のマークに×印が付いている場合は家で洗うことはできないのでクリーニングに出しましょう。
クリーニングに出す場合、ドライクリーニングだと羽毛の油分を落としてしまい、ふんわりとした質感がなくなってしまうので、ウェットクリーニングを行っているところに出すのがおすすめです。
羽毛布団のホコリを取るなど前処理を行う
羽毛布団を外に干して軽く叩いてホコリを払いましょう。
汚れている部分がある場合は、スポンジなどでおしゃれ着用洗剤を事前に染み込ませ、汚れを浮かせておいてください。
【縦型洗濯機編】羽毛布団の洗濯方法
羽毛布団を縦型洗濯機で洗う際の手順は以下のとおりです。
- 汚れている部分が外側になるよう3つ折りにします。
- さらにロール状に丸めたら、洗濯ネットに入れて洗濯機に入れましょう。
- 『大物洗い』『布団コース』『毛布コース』などを選択し、おしゃれ着用洗剤を投入します。
- 洗濯槽に水が溜まったら一時停止をして、羽毛布団を上から5~6回押して洗浄液を染み込ませてください。
- 再度運転し、脱水まで行いましょう。
※洗濯コース名はメーカーにより異なります。
【ドラム式洗濯機編】羽毛布団の洗濯方法
ドラム式の場合は、縦型式のように水を吸わせることがむずかしく、乾燥する際も布団が偏ってエラーが起きることがあるため、コインランドリーやクリーニングの方がおすすめです。
どうしても家で洗濯するという場合は以下の手順で行ってみてください。
- 羽毛布団を洗濯ネットに入れ、洗濯槽に入れましょう。
- 大物洗いコースやドライコースなどを選択し、おしゃれ着用洗剤を入れてください。
- 縦型式のように染み込ませることはできないので、この工程は飛ばしてそのまま運転します。
- 脱水の際に羽毛布団が偏ってエラーが起きてしまった場合は、重みによるエラーです。本来ならばネットから出すと羽毛が飛び出る原因になるのですが、脱水できないので洗濯ネットから取り出して洗濯槽全体に広げてから脱水を行いましょう。
【手洗い】羽毛布団の洗濯方法
水を吸った布団は相当重たくなるので、できれば縦型式洗濯機やコインランドリー、クリーニングに出すのがおすすめですが、体力に自信のあるのみ羽毛布団を手洗いしてみてください。
- 浴槽などに水とおしゃれ着用洗剤を入れて溶かしたら、洗濯ネットは使わずにそのまま羽毛布団を入れましょう。
- 手や足を使ってやさしく押し洗いしたら、水がきれいになるまで数回すすぎを行ってください。
- 羽毛布団をやさしく丸めるようにして脱水しましょう。強くしたりねじったりすると羽毛が飛び出るので軽く脱水を行ってください。
- 浴槽の縁に1時間ほど掛けて水気を切り、洗濯機に入れて脱水を行ってください。
【コインランドリー】羽毛布団の洗濯方法
羽毛布団をコインランドリーで洗濯する場合は、乾燥機が使えるか洗濯表示を確認しておいてくださいね。
洗濯機の大きさは、ゆとりがある方が良いので少し大きめを選びましょう。
カバーも一緒に洗濯する場合は、チャックを閉じて一緒に洗えます。
コインランドリーで乾燥まで行う場合は、羽毛布団を入れたら60分ほど乾燥させてください。
60分経ったらテーブルに広げて粗熱を取り、乾いていなかったら再度20分ほど乾燥させましょう。
もう1度テーブルに広げて乾燥しているか確認し、羽毛に偏りがなかったら完了です。
(関連記事:コインランドリーで布団を丸洗い!失敗しない洗い方やコツ)
羽毛布団が洗濯できないときは…
洗濯表示を確認して「水洗い不可」で、自分では羽毛布団が洗濯できない場合は、お近くのクリーニング店に出しましょう(参照:羽毛ふとんについてQ&A)。
しかし、中にはドライクリーニングもできない羽毛布団もあり、普段利用しているクリーニング店でも対応してもらえないケースがあります。
そのときは、布団のクリーニングをアピールする専門的なお店に依頼することも検討しましょう。
羽毛布団がふわふわになる干し方
脱水後はすぐに直射日光にの当たらない風通しの良い場所で干してください。
物干し竿2本を使ってM字になるように干すと、風通しが良くなって早く乾かすことができます。
乾燥してきたら、偏った羽毛をほぐすために前後左右に布団の端を持って振りましょう。
完全に乾燥するまで数回ほぐしてあげるとふわふわに仕上がりますよ!
羽毛布団を洗濯する際の注意点
羽毛布団を洗濯する際は、洗濯する日前後の天候や、使用する洗剤に注意しなければなりません。
ふわふわ質感を保ち、羽毛を傷めないためにも注意点を守って洗濯していきましょう。
湿度が低く晴れている日に行う
羽毛布団を完全に乾かすには、夏場でも1日半~2日ほど、春先でも丸2日はかかってしまいます。
羽毛布団を洗濯するときは、天気予報をチェックして、晴れが続いて湿気が少ない日に行いましょう。
天候に恵まれないときは、コインランドリーを使用しましょう。
長時間の乾燥は羽毛を傷めるので、できるだけ最短の時間で乾燥させるようにしてくださいね。
洗剤はおしゃれ着洗剤のような中性を使う
羽毛はデリケートなので、必ず中性洗剤を使用しましょう。
アルカリ性洗剤を使うと、羽毛のタンパク質を溶かしてしまうほか、羽毛の油分まで落としてしまいます。
ふんわりとした質感が台無しになってしまうので、アルカリ性洗剤は絶対に使用しないようにしましょう。
柔軟剤は使用しない
羽毛布団をふわふわに仕上げたい、羽毛のニオイが気になる、というときに柔軟剤を使おうかと思ってしまいますが、柔軟剤の使用はNGです。
本来、羽毛には油分が付いていて、その油分による撥水効果でふわふわを保っているんです。
柔軟剤も繊維に油膜を張ることで滑りを良くし、ふっくらさせる効果があるのですが、羽毛本来の撥水力まで丸ごと包み込んでしまうため、逆にふんわりとした質感を損なってしまいます。
ふわふわにしたい場合、柔軟剤は逆効果。香りをつけたい場合は、羽毛布団ではなくカバーに対して柔軟剤を使用しましょう。
羽毛布団の洗濯頻度
羽毛布団は、年に1~2回洗濯するのがベストです。
あまり洗濯できない分、カバーは必須。カバーは週1~2回洗濯して清潔にしておきましょう。
日々のお手入れとして、月に4~5回は羽毛布団を外に干したり布団乾燥機にかけて、汗などの湿気を取り除くと長持ちしますよ!
まとめ
羽毛布団はクリーニングに出さなければならないと思っていましたが、いくつかのポイントや注意点を守れば家でも洗濯できることが分かりました。
中性洗剤を使って専用のコースで洗濯したら、風通しの良い日陰で干して最後に羽毛の偏りをほぐせばふわふわに仕上がります。
羽毛を傷めないためには、洗剤や脱水方法、干す際の天候などの注意点を守ることが大切です。
羽毛布団を洗濯する余裕がないときは、クリーニングがおすすめです。
相場としては3,000円~とコインランドリーよりも1,000円ほど高くなってしまうのですが、最近では宅配クリーニングもあり、自宅にいながら依頼・受け取りができるので便利ですよ!
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