ネクタイ(リボン)の洗濯からアイロンがけ、保管の方法を徹底解説!

ネクタイ(リボン)は、ワイシャツやブラウスの胸元を飾るアイテムです。に直に触れないので皮脂汚れはほぼない反面、飲食物の汚れが付きやすいのが特徴です。

屋内や屋外のちり、ほこり、においも意外とついているので、清潔感を維持するためにはまめに洗うことが必要です。

肌着なら毎日取り換えて洗濯機で簡単に洗えますが、ネクタイ(リボン)は洗濯方法に注意が必要です。

生地の使い方が特殊ですし、しわになりやすい素材をしていることが多いためです。しかしちょっとしたポイントを押さえておけば、自宅でもきれいに洗濯できますよ。

ネクタイ(リボン)を洗濯する前に確認したいこと

ネクタイ(リボン)は、営業マンの必須アイテムのひとつですよね。また学校の制服のアイテムとしてもよく使われています。持っている本数にかかわらず、汚れたら早いうちに洗っておかないと生地に定着して落ちにくくなります。

タグの重要性

自宅で洗濯することは不可能ではありませんが、洗濯機に放り込む前に内側についているタグの確認が必要です。価格帯が広く、万円単位の高級品もあれば100円ショップでも販売されています。価格の高低にかかわらず、常に清潔に維持するには、タグに記載された情報に即した方法を用いることが大切てす。

洗濯方法は素材によってさまざま

ネクタイ(リボン)の素材は1種類ではありません、デザインにもよりますが、ウール、麻、ちりめん、絞りなど取り扱いの難しい素材が多く用いられています。

着物素材

ちりめんや絞りは着物の生地に多い加工方法でとてもデリケートです。洗濯機で洗ってしまうと加工が台無しになる可能性が高いです。

天然素材×化学繊維

ウール混、麻混などポリエステルなどの化学繊維と合成されているタイプは、洗濯マークがついている製品が多いです。

天然素材&装飾・加工

天然素材100%だったり特殊な加工や装飾が施されているものは、洗濯マークがついていれば自宅でも洗えます。マークに×がついていたら専門店に依頼したほうが安心です。

色落ちにも気をつけよう

洗濯マークがあっても、色落ちの有無の確認が必要です。染め製品にはほとんど色落ちについての注意喚起がされていますが、タグに注意書きがないものも色落ちのテストをしておくとよいでしょう。

ネクタイ(リボン)の内側に洗濯に使用する洗剤を綿棒の先で少しつけて1分程度おいた後、白い布を当てて少しこすって色がつかなければ大丈夫です。

ネクタイ(リボン)の洗い方。洗濯機に必要な設定ある?

ネクタイ(リボン)の自宅での汚れ落としの基本は手洗いです。タグに手洗いを推奨する記載があるからという以前に、製品の作り方に配慮しているということもあります。

洋服の生地は縦糸と横糸で織られていて、縦方向を基準に裁断して作られていますが、ネクタイ(リボン)の多くはバイアスといって、生地に対して斜めに裁断をして作られているものが多いです。

バイアスにすると生地が伸びやすくなるので,洗濯機で強い負荷をかけるとよれ、しわ、縮みなどのトラブルが起こりやすくなります。

手洗いする場合

手洗いの方法は簡単で、体温くらいのぬるま湯に洗剤を溶かしたオケにつけ置きをするだけです。長期間洗っていない場合や汚れがひどい場合には、優しく押して汚れを洗剤液に流すようにします。

使用する洗剤は普段使いではなく、中性のおしゃれ着洗いもしはくデリケート素材専用のものにしましょう。また1本ずつに分けて洗うと、万が一色落ちがあっても安心です。シミがついているものは、洗剤につける前にシミ抜きをしておくことも大切です。

すすぎを入念に行うことも大切で、水を数回換えながら行います。すすぎが不十分で洗剤が残っていると、シミや悪臭の原因になります。すすぎの後の脱水では雑巾絞りはNGです。生地が傷みます。厚めのタオルに挟んでタオルドライするのが正解です。

洗濯機を使う場合

洗濯機でネクタイ(リボン)洗うなら、色落ちテストをしてから1本ずつ個別にジャストサイズのネットに入れます。せっかくネットに入れても、数本入れてしまうと布がらみを起こして、生地の傷みやよれが起こるで要注意です。できれば他の洗濯ものは入れずに、ネクタイだけで洗濯をするとよいですね。

使用する洗剤は手洗いの時と同じデリケート素材用などを使用します。洗濯機の設定はドライもしくはデリケート素材コースなど、回転がゆっくりで優しく洗ってくれるコースにします。洗濯物へのダメージを極力抑えられます。

脱水時間の調整も大切で、洗濯する本数にもよりますが、数十秒に止めてあとはタオルドライします。心配なら脱水は省いてタオルドライだけでも大丈夫です。タオルで水分を吸収させる時には、ネクタイが折れないように注意をして、裏面を上にするのがポイントてす。

ネクタイ(リボン)の干し方と注意点

タオルドライで大方の水分を取り除いたネクタイ(リボン)を完全に乾かすには天日干しにします。

干すのに適した場所は?

日に干した洗濯物は気持ちいいですが、ネクタイ(リボン)は直射日光は避けます。直射日光に当てると、色むらになったら日焼けが起こったりして生地が傷むことがあります。

日が当たりにくく、風の通りが良い場所を選ぶと良いでしょう。干す場所がない場合には、通気性の良い室内でも大丈夫です。通気性にも問題がある場合には、送風機や扇風機の風でも乾かせます。

干し方に工夫を

干し方の注意点のひとつは、洗濯ばさみを使わないことです。洗濯ばさみで挟むと跡が付きますし、生地も傷むというのが理由です。

ハンガー干しが簡単ですが、かける部分ができるだけ太いタイプを選ぶことが大切です。細いタイプを使用すると折ジワができやすいです。

ハンガーにかける時には内側を上にするのも大切なポイントです。ネクタイには表地をしっかりとさせるために芯が使われています。芯に風が当たりやすければ乾きも早くなります。

ハンガーにかけた時シワが気になったとしても、バイアス生地で作られているため、引っぱってしわを伸ばさないことも注意点のひとつです。しわの気になる部分を両手で挟んでたたくだけにしましょう。

洗濯ネットを上手に使おう

また掛けただけでは、風に飛ばされる心配がありますよね。その場合には大きめの洗濯ネットをかぶせると安心です。

ハンガーにかけたネクタイの裾が届かない大きさのものを用意して、両側にハンガーを通すか、洗濯ばさみで物干しざおにセットします。その中にハンガーにかけたネクタイ(リボン)をつるします。ファスナーを閉めれば、万が一ハンガーから外れたとしても飛んでしまうことがありません。

ただ乾かないうちにネットに落ちてしまた場合、しわができることもあるので、強風の時には室内に干すとよいですね。

ネクタイ(リボン)にアイロンがけは必要なの?正しいやり方は?

特に気になるシワがなくても、ネクタイ(リボン)は首元の目立つ部分に締めるので、アイロンがけは必要です。

直接当てずあて布を必ず用意

スチームを当てますが、温度は150℃前後の中温にします。温度が高いと、シルクやレーヨンはテカリやすいですし、ちりめんや絞りは模様が伸びてしまうので温度設定は大切なポイントです。

生地を傷めないために、生地の種類にこだわらず必ず当て布を使いましょう。

さらにアイロンは必ず内側から先にスチームを当てるのが正しいやり方です。スチームを当てることが必要なので、アイロンは直にネクタイ(リボン)の上を滑らす必要はありません。

重たいアイロンを生地の上にのせてしまうと、風合いが損なわれるので要注意ですよ。生地から少し浮かしながら、内側、表の順にスチームを当てて全体のしわを伸ばしましょう。

頑固なシワへの対処法

丁寧に洗っても結びじわが残ってしまうことがあります。洗濯で出来たシワとは別に、使用頻度が高いほど結び目部分の生地は磨滅して、しわが戻りにくくなっているのです。

スチームを当てればある程度は元に戻せますが、最後に丸みのある箸や太めの針金をネクタイの両端に入れて、張った状態にしてスチームを当てるときれいになります。シワをとりつつふんわり仕上げることができるので、首元に締めたときに高級感があります。

ネクタイ(リボン)の保管の仕方

アイロンでふっくらと仕上げたネクタイ(リボン)は、次に締める時まで状態を維持したいものです。

クローゼット

一般的な保存方法は、クローゼットにあるネクタイがけに保管することです。適度な太さがあってシワが付きにくくっていますが、幅のキャパシティーを超えた本数をかけないことが大切です。

容量を超えた本数があると重ねないと保管できないので、良い状態での保管は難しいです。クローゼットに保管場所がない場合には、専用のアイテムを利用するとよいでしょう。

専用のボックス

ネクタイ(リボン)のための保管アイテムに、丸めて保管するボックスがあります。小さく仕切りがあって、丸めたネクタイを仕切りられた中に1本ずつ入れるようになっているものです。

縦型の物や平台に置くタイプなどがあります。ひとめでデザインが分かって便利ですし、透明なふたがついているタイプならほこりはつきにくいです。

標準的な長さや幅のネクタイが入るように設計されていて、ゆるゆると巻いた状態で保管出来てシワもできにくいです。必ず1マスに1本保管することを守れば問題はありません。

100円ショップで売っている仕切り用のアイテムを使って、適当な箱に自分で仕切りを作ってもよいですね。自作の場合はふたを閉めると中が見えないこともありますが、ふたを開ければよいだけなので、安上がりに専用の保管ボックスが作れます。

状態よく保管するには

もっともネクタイ(リボン)の劣化予防に有効なのは、平らに伸ばした状態で保管することです。百貨店のネクタイ売り場などでは2つ折りにした状態でディスプレイされていますが、できれば全体を伸ばした状態の方が生地への負担か軽くなります。

平置きでも重ねてしまうとシワができやすいです。平置きするなら、まっすぐに伸ばして1本ずつ離して保管することが必要です。

ただ広いスペースが必要になるので、一般の家庭では現実的な保管方法とは言えないですよね。重ねない、畳まない、折らないを心がけて保管すると、良い状態を維持できます。